左利きの子ども|書道はどちらで書く?書道教室の【事例】紹介

mama
子どもが左利きです 書道はどちらでさせたらいいですか?
abe
左利きのお子様の保護者の方から頂く質問です
左利きでも日常生活に困る事も少なくなってきていますが
「書道は?」という疑問を抱く方も多いですよね
そこで実際に教室ではどのように考えて対応しているかご紹介していきます♪

書道教室の【左利き】お子様への対応

当教室では、学習を始める前にいくつか確認してスタート!

楽しんでできる方がやっぱり上達するんですよね。
こんな事を確認します。

どうなりたい?意思を確認

  • お子さまと保護者の方に「左のまま」「いずれは右」「どちらでも」
    など、どうしていきたいか希望を伺います。
  • 具体的な時期や目標があるか伺います。

どちらが書きやすいか一緒に見つける

  • 基礎の練習の間に、どちらの手が書きやすいか試してもらいます。
  • 姿勢や力加減で無理してないか観察します。

本人の意思と、実際にやってみて「これなら書いていける!」
という自信やる気にもつながります。

本格的な文字の学習がスムーズにできるように
スタートは慎重に、様子をみながら進めています♪

書道教室での【実例】左利きの生徒さん

書道歴3年目に入った当教室の生徒さん。

始めの2~3カ月は慣れるまで線が安定しませんでしたが
今ではこの通り、余計な力が抜けてとてもスムーズ
書くことができます。

何よりも、自信がついてむずかしい課題にも
挑戦していく姿に感動します。

  • 小学校2年生時に入会
  • 入会時のご希望は「どちらで書いてもいい」
  • 教室で初めて筆を使った
  • 硬筆は左
  • ご本人も「上手くなりたい」という前向きな気持ちがある

左手で書道がむずかしい理由

どうして右手で書きたくなるの?
左利きのお子さまに左手で書道する時の感想を聞いてみると

「こんなところが大変」と教えてくれました。

  • 穂先が見えずらい
  • 筆圧のコントロールがむずかしい…
  • はね、右はらいが思いどうりにいかない…
  • 手首が疲れる…

いくつか当てはまると、「右手で書いてみようかな」という気持ちになるようです。

右手でも上達するために大切なこと

「右手で書いていこう!」となった場合、出来るだけ定期的に練習することが大切です。

今まで使っていなかった筋力をつけるために
あまり間隔を空けずに練習するほうが慣れるのも早いですよ。

書道の時間が取れない時は筆ペンを使って何か書いてみるのも、筆の特性が分かっておすすめです。

左手のまま書道する時のポイント

両方で試して「やっぱり左で書く」ということもあります。
その際にはなるべく負担のないように工夫します。

書道のお手本を置く場所

左利きの場合は左に道具を置くため「手本と自分が書く始筆が同時に視界に入る」場所を探すように声をかけています。

右利きの場合は手本を左に置くことが多いので
始めに筆を置く「始筆」の位置とお手本を同時に確認しやすいんです。

「手本を正面に置く」「手本を左斜め上に置く」など
お手本が同時に視界に入りやすいことも大事です。

半紙を少し傾ける

手首の曲がりを軽くするために、やや上部を右斜めに向けて置くこともあります。

書きやすくなる半面、半紙が正面から見れないというデメリットも。
途中で、正面から確認しながら書き進めると整いやすいですよ。

【左利き筆法】でも詳しく紹介されていました。
(参考URL:日本左利き協会ホームページ|左利き筆法2024.7.01)
よろしければご覧になって見てくださいね。

 

まとめ

  • どちらの手で書きたいか意思を確かめる
  • 書きやすいのはどちらかを実感してもらう
  • 左手で書いているとむずかしく感じる点画が出てくる
  • 右手で慣れるために定期的に練習する
  • 左手で書く時はお手本の置く場所を工夫する
  • 左手で書く時に半紙の向きを工夫する

書道は穂先を左側に向けて運筆するので、左では書きずらいと感じることも多く
当教室では、特に大筆は右手で書く子がほとんどです。
もちろん左手で上達される方もいます。

様々な年齢の生徒さんを指導している中で
左利きの方はどちらでも書道をすることはできる

どちらでしたいかという希望と、工夫さえすれば上達もして行ける
と実感しています。

これから始めるという場合も、楽しんで書ける方法をぜひ探してみてくださいね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。