こどものひらがな学習いつから始めるのがいいの?

「いつから文字を書く練習をしたらいいですか?」
「ひらがなの書き順を正しくさせたいです…」 

お子さまのひらがな学習をいつ始めたらいいか、迷う保護者の方も多いようです。

書写教室で指導者をしている私が、教室での様子を交えながら
お話しします。

ひらがな学習を始める前に確認したい3つのポイント

学習を始める前に、お子様の様子を観察してみてください。
体と心の準備ができていると、お子様も保護者の方も無理なく学習を始めることができますよ!

観察しておきたい3つのポイントをお伝えします。

鉛筆を持つ握力

鉛筆を持つ力、適度な握力が付いているか。
思いどうり
に手を動かせるかが大事だからです。
幼児や低学年のお子様は握力にかなり差があります。

「全部の指でぎゅっと握っている」
「逆手で持っている」
と悩まれる親御さんも多いです。

大人になってもそのような持ち方の人はいませんよね、ですから安心して下さい。
握力が十分でないなめ、本能的にしっかり持とうと頑張っている結果です!
握力がついてくれば徐々に改善されていくことが多いです。

鉛筆を持つのが大変なほど、握る力が備わっていない場合は、様子を見てから学習を始めたほうがいいかも知れません。
握力を付ける運動や指を動かす練習もおすすめです。

  • 丸く持ちやすい形や太い色鉛筆でお絵かきを楽しむ
  • ご飯の時に箸を使ってみる
  • 公園などで、鉄棒やうんていで遊ぶ(危険が無い様に注意しながら)

全ての指をバランスよく動かすことを目標に、親御さんには日常で出来そうな事を伝えています。
お子様のやりたい気持ちを大切に、無理なくできるものがちょうどいいです。
握力が付くと、長さや強さのコントロールもしやすくなり文字書きの際もスムーズです。

鉛筆をしっかり持てて、紙に押し付ける力があれば学習も始めやすいです。

ひらがなと数字が理解できる

だいたいのひらがなと数字がわかっているとお子様がストレスなく取り組めます。
数字がわかっていると書き順の理解にもつながります。

教室で幼児さんに指導する時に取り入れている方法をご紹介します。

  • 文字を見せながら発音する
  • 子供が書いた後に「何て読むの?」と聞いてみる
  • 3文字程度の単語を指さしながら一緒に読む 例:たけのこ/くるま/おさら

読み方を覚えるのは、字の形と音を同時にインプットするのもおすすめです。
教室では教材で行いますが、ご自宅ではどうしたらいいでしょうか?

絵本はどうでしょう!
近くで、一緒に文字が追えるスピードで読んであげてみてください。
まさに字の形と音が同時にインプットされていきます。

ひらがなの学習はお手本を見ながら書くことがほとんどなので、お手本を読める方が理解度も上がりやすくな、ります。

一人で集中することに慣れる

ハードルが高い…と思うかもしれませんが、幼児さんでも慣れてくれば30分ぐらい平気で机に向かっているんです。

保護者の方には「家では全然座ってくれないので信じられないです…」
と言われますが、一人でも大丈夫!と自信がつけば意外と集中力は伸びていくものだと感じます。

環境の違いはありますが、見守る姿勢を大事にしています。

ご自宅でも一人で集中できそうな時は「終わったら呼んでね」と声をかけて見守ることに徹してみましょう。

終わったら褒めてあげます、これは大事だと感じます。
自分で出来た満足感があるとやる気にもつながっていくようです。

途中で口を出したくなるのを我慢するのも試練ですよね(笑)
実は私も、気になって口をはさんでしまうことがあります…

少しでも一人で集中することができれば、文字の学習を取り入る良いタイミングだと思います。

まとめ

  • ひらがな学習を始める前にお子様の様子をチェックしてみましょう
  • 【握力】鉛筆をしっかり持てるか
  • 【ひらがなと数字】が何となくわかっている
  • 【一人で集中できる】少しの時間でも何かに集中できる

お子様の体と心の成長はさまざまですよね。
私も、自身の子だけに目を向けると「あの子はできているのに、うちの子はまだ出来ない…」
とつい比べてしまうこともありますが、いろいろな年代のお子様と接しているとタイミングはみな違うと痛感します。

ひらがな学習を始める良いタイミングを見極める参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。