日程文字に関する資格と言えば『漢字検定』と『書写検定』があります。
「どんな時に役立つの?」
「何級を受ければいいの?」
など、疑問もありますよね。
- 漢字検定と書写検定の違い
- 検定資格が何に役立つか
- 検定の級やレベル
- 日程や会場、費用
漢字検定と書写検定どう違う?
それぞれ扱う協会が違うので、日程や料金その他のルールなども違いがあります。
情報を整理して、資格取得にチャレンジしてみてくださいね。
漢字検定とは
「漢字の読み方や意味、使い方などをどれぐらい理解しているか」
学校や生活の中で、漢字をどれぐらい活用できるかを評価する検定です。
漢字や語句を正しく使えるかを試したい人向けと言えます。
書写検定とは
「文字を、どれぐらい正しく美しく書く技術を要しているか」
漢字・ひらがな・カタカナなど文字全般の正確さや表現力を評価する検定です。
硬筆と毛筆の2種類の検定があり、どちらか一方を受けても両方受けることも可能です。
文字を正確に美しく表現できるかを試したい人向けと言えます。
漢字検定と書写検定の資格は何に役立つ?
せっかく検定を受けるならメリットが知りたい!
それぞれの資格がどんな時に役立つのかまとめてみました。
漢字検定も書写検定も履歴書等に記載の場合は2級以上が望ましいと言われています。
【上位級の合格率】も参考にしてみて下さい。
入試や就職で『コツコツ努力できる人』『常識を持った人』という総合的な評価として見られることも多いようです。
書写検定1級合格者には『指導者証』が交付されます。
習字教室を開く際に指導者証がなくても開設できますが、持っていることで信頼にもつながります。
書写検定は、文部科学省が後援している検定です。
公的性があるので、履歴書にも記載ができます。
(参考url:文部科学省|検定試験一覧|2023.9.18)
漢字検定・書写検定のレベルと受験級
どの級を受験したらいいのか迷いますよね。
学年にとらわれず、どんどん上を目指すこともできます。
2級以上は専門性や難易度も高いので、評価されやすいと言えます。
各級のレベルをまとめてみました。
級の種類とレベル
漢字検定 | 級 | 書写検定 |
小学校1年生修了程度(80字) | 10 | ― |
小学校2年生修了程度(240字) | 9 | ― |
小学校3年生修了程度(440字) | 8 | ― |
小学校4年生修了程度(642字) | 7 | ― |
小学校5年生修了程度(835字) | 6 | 小学校1年生以上3年生までの低学年程度 |
小学校6年生修了程度(1026字) | 5 | 小学校3年生以上の中・高学年程度 |
中学校在学程度(1339字) | 4 | 中学生・高校生程度 |
中学校卒業程度(1623字) | 3 | 中学生・高校生程度 ※3級から行書あり |
高校在学程度(1951字) | 準2 | 高校生・大学生・一般社会人程度 |
高校卒業・大学・一般程度(2136字) ※常用漢字が全て読み書き活用できる |
2 | 高校生・大学生・一般社会人程度 ※専門的な技術と知識 |
大学・一般程度(約3000字) | 準1 | 高校生・大学生・一般社会人程度 ※準1から草書あり |
大学・一般程度(約6000字) | 1 | 大学生・一般社会人程度 ※高度な専門技術と知識 |
準2級以上の上位級の合格率
評価に活かせる上位級に挑戦したい!
準2級以上の合格率を見ると、1級は10%前後。
級 | 漢字検定 | 書写検定 硬筆 |
書写検定 毛筆 |
準2 | 38.5% | 57.5% | 55.8% |
2 | 28.9% | 60.1% | 53% |
準1 | 11.1% | 16.4% | 18.4% |
1 | 13% | 9.2% | 8.7% |
実施 | 2022年 3回目 |
2021年 3回目 |
2021年 3回目 |
過去問題と教材で検定合格を目指そう
過去問や参考書などで、実践に近い形で繰り返し学習をするのが早道です。
各協会で扱っている教材はネットから購入も可能。
下記からご覧いただけます。
漢字検定→【漢字検定の教材】
(参考url:日本漢字能力検定協会|漢検の教材|2023.9.18)
書写検定→【書写検定の教材】
(参考url:日本書写技能検定協会|検定の教材|2023.9.18)
漢字検定と書写検定の日程と会場
検定の基本日程は毎年3回、だいたい同じ時期です。
受験級を決めたら、無理のない日程を選んでみましょう。
基本的な日程
検定日を調べると出てくるのが基本的な日程です。
(漢検は別日程の開催もあるので次章でご紹介しています)
下記は2023.9.18調べ
漢字検定 | 書写検定 |
2023年度 | 令和5年度 |
第1回 6/18(日) | 第1回 6/18(日) |
第2回10/22(日) | 第2回 11/12(日) |
第3回2024/2/11(日) | 第3回 2024/1/28(日) |
漢字検定の会場と日程
漢検は受検スタイルによって日程が設けられているので、申し込みの際には注意が必要です。
受検スタイル | 会場 | 日程 |
個人・一般 | 47都道府県の主要都市。 申込時に希望受検地を指定。 郵送される『受験票』で受検会場を確認。注:受け入れ人数などの関係で希望地と異なることもある。 |
基本日程 |
個人・CBT※ | 47都道府県150以上の漢検CBT会場で実施。
注:2級から7級のみ。 |
会場ごと |
団体 | 団体受検の資格を持つ学校や教室が準備した会場。
注:協会の指定した日程の中から各団体が日程を選んで実施。 |
団体ごと |
漢字検定のみ※【CBT受検】
漢検では、7級~2級までコンピューターで受験可能な【CBT受検】があります。
オンラインではありません。
会場や日程は一般の受検と異なるので、協会のホームページでご確認ください。
こんな場合に便利です
- 実施日が多いので、年3回のタイミング以外でも受検できる
- 47都道府県に150以上の会場があるので受検しやすい
- 早く合格したい
- 前回不合格だったけど、早めに再チャレンジしたい
書写検定の会場と日程
受検スタイル | 会場 | 日程 |
個人・一般 | 全国の主要都市、協会の試験会場一覧で確認。
注:毎回同じ会場とは限らない。 |
基本日程 |
個人・公開会場受検 | 協会より認定を受けた『公開会場一覧』で確認。
注:令和5年1回より始まった制度。 |
基本日程 |
団体 | 団体受検の資格を持つ学校や教室が準備した会場。 | 基本日程 |
漢字検定と書写検定の検定料金
2023年9月時点での税込み価格です。
級が上がると検定費も上がるので、しっかり準備してのぞみたいですね。
級 | 漢字検定 | 書写検定 硬筆 |
書写検定 毛筆 |
10 | 2,500円 | ― | ― |
9 | 2,500円 | ― | ― |
8 | 2,500円 | ― | ― |
7 | 3,000円 | ― | ― |
6 | 3,000円 | 1,200円 | 1,400円 |
5 | 3,000円 | 1,500円 | 1,700円 |
4 | 3,500円 | 1,700円 | 1,900円 |
3 | 3,500円 | 3,000円 | 3,500円 |
準2 | 3,500円 | 3,500円 | 4,000円 |
2 | 4,500円 | 4,000円 | 4,500円 |
準1 | 5,500円 | 6,000円 | 6,500円 |
1 | 6,000円 | 7,500円 | 8,000円 |
漢字検定と書写検定の申し込みについて
各協会ホームページからの申し込みが可能です。
検定日程や会場も頻繁に変わるので、最新情報を確認しながら進めてみてください。
漢字検定→【日本漢字能力検定協会】
(参考url:日本漢字能力検定協会|Top|2023.9.18)
書写検定→【日本書写技能検定協会】
(参考url:日本書写技能検定協会|Top|2023.9.18)
まとめ
- 漢字検定と書写検定は協会が違うのでルールの違いがある
- 漢字検定は漢字や語句を正しく使えるかを試せる
- 書写検定は文字全般の正確さや表現力を試せる
- 2級以上が評価が高く履歴書にも効果的とされる。
- 入試や就職で総合的な評価につながりやすい
数ある資格の中でも、日常的に使っている『文字』に関する資格なのでただ資格を取るための学習にとどまらず、生涯活かせる資格だと感じます。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。